日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

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2023年7月3日プレゼンでは3つのことを意識しよう!

 

日本話し方センターの受講生と話をしていると、プレゼンの機会がよくある、という人が増えてきているように思います。営業職の方はお客様に対して商品やサービスの説明をする機会があるでしょう。また、税理士や中小企業診断士の方はセミナーなどで話す機会がよくあります。そして、最近は学生の方もゼミなどで発表する機会が増えています。
プレゼンは、他の話す場面と異なり、話した後に「よくわかったよ!」「何か緊張してましたね」など、必ず人に評価されます。その分、ハードルが高く、また、緊張しやすいものと言えます。そうしたプレッシャーを減らして、相手に伝わる話し方ができるようになりたいものです。プレゼンが得意になれば仕事で活躍する場面も広がります。
そこで、今回はプレゼンを上手に行うためのポイントを3つお伝えします。


★理解して欲しいことを端的に話す


1つ目は、理解して欲しいことを短い言葉で話すことです。
セミナーなどのプレゼンを聞いていると、
「現状、原材料の調達コストが月平均で〇〇%上昇しています」
「日本の消費者の製品に対する消費は昨年比XX%低下しています」
など、調査結果や統計数字などを長々と説明する場面をよく見かけます。私はその度に「で、結局何が言いたいの?」と思ってしまいます。
「今後、日本の企業の経営環境は益々厳しくなっていくことが予想されます」
「人口の高齢化により消費はモノからコトに移りつつあります」
など、調査結果や統計数字を言う前に、理解して欲しいことを短い言葉で話しましょう。その後に、数字などを話すと聞き手は言いたいことが理解できているので、話を安心して聞くことができます。

 

★聞き手の反応を見ながら話す


2つ目のポイントは、話した後の聞き手の反応を見ることです。
プレゼンは聞き手の心を動かすことが目的です。そのためには、話をしながら聞き手の反応を確認せねばなりません。同じことを伝えるにしても、聞き手に合った話し方やストーリー、例話があります。例えば、20代、30代の人に松下幸之助の例話をしても共感してもらえません。ほとんどの人が松下幸之助を知らないからです。今話したことが聞き手にフィットしているのか、常に確認する必要があるのです。聞き手を観察して、うなずくなど、熱心に聞いているそぶりの人が多い場合は、今のプレゼンでよいでしょう。しかし、首をかしげたり、話に集中できていない様子の人が多い場合は、話の仕方や説明のロジックを変える必要があります。もちろん、これを臨機応変に行うにはそれなりの準備や経験が必要です。しかし、まずは、話しながら聞き手の反応を見る、ということを習慣づけることが重要です。


★一文を短くして『間』を取る


3つ目は、一文を短く話して、話と話の間に意図的な沈黙、つまり『間』を入れることです。
マシンガンのように早口でプレゼンする人がいますが、そうした話は聞き手は充分に聞き取れませんし、理解もできません。『話を聞く』という行為と『話を理解する』という行為は、同時進行で行われているようで実は別々に行われています。従って、話をする場合、聞き手がその話を『聞く』時間と『理解する時間』を別々に作ってあげる必要があります。まず話をきちんと聞いてもらうためには、一文を短くすることが効果的です。そして、その後に話を理解する時間として2秒~3秒の沈黙の時間を設けます。この話し方をすれば聞き手はストレスを感じることなく、あなたの話に集中できます。
慣れないうちは2秒~3秒黙ることに恐怖を感じるかも知れません。しかし、慣れてくると話すことに余裕ができてあがり症の克服にもつながります。ぜひチャレンジしてみてください。

 

★話し方を基本から学びましょう!


今回はプレゼンのポイントを3つお話しましたが、これらはプレゼンだけでなく、上司への報告、面接、人前でのスピーチなど、あらゆる場面で使えるスキルです。その他にも、話し方やコミュニケーションに関するポイントはたくさんあります。それらを基本から学んで修得することは、仕事や日常生活をより豊かにする上でとても効果があります。
ぜひ日本話し方センターの話し方教室をご受講ください!
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